通信制大学のレポートが「書けない…」とフリーズしてしまう人、いませんか?
通信制大学では、単位を取るのにレポートがとても重要になります。ところが、このレポートの書き方は高校までではほとんど習いません。
あわててネット検索をすると「序論・本論・結論」という説明が出てくると思います。しかし、いざ書こうとすると最初の一行をどう書き出してよいか分からない…。そんなこともありますよね。
この記事では、通信制高校を3校渡り歩き、文系から理系まで様々なレポートを書いてきた著者が「実践的なレポートの書き方」とレポート作成の参考になる本を紹介します。
通信制大学経験者が教える!レポート作成「5つのステップ」
もともと長文を書くのに慣れていない人が、いきなりレポート(ちゃんとした文)作成をしようとすると挫折してしまいがちです。
そこでおすすめなのが、「短文の箇条書きメモ」を組み合わせていく方法です。

短いメモを使うことで、「文章をちゃんと書かなきゃ」というプレッシャーを軽減しつつ、アイディアをどんどん積み重ねていけますよ。
具体的には次の5ステップで、レポートを作成していきます。
ステップ1:レポート課題の「答え」を見抜く
レポートと論文は似ていますが、同じではありません。

論文は自分で問いを立てていかなければなりません。それに対して、レポートは「テキストや授業内容を理解しているかどうかの確認テスト」のようなものだと考えてください。
通信制大学でレポートをたくさん書いてきて、私が感じたのは「テストに答えがあるように、レポート課題にも”これを答えてほしい”という教授の想いがある」ということです。
レポート執筆を始める前に、まずは、この答えがどのようなものなのかを見抜くことが大事です。
例えば、「●●という用語について説明したうえで、●●のメリットとデメリットを述べなさい」という課題であったら、「●●について説明すること」「●●のメリット」「●●のデメリット」の三つを書くことがレポートの答えになるワケです。
ステップ2:いきなり書かない!「箇条書きメモ」で骨組みを作る
次に「箇条書きメモ」を作っていきます。

このとき序論、本論、結論という構成はいったん横に置いておきます。
まずは、課題に答えるための材料集めをするべきです。
具体的には、●●について説明している資料を探し、その内容をメモしていきます。このとき、資料の名前も一緒に書き留めておきましょう。
次に、メリット、デメリットについても同じようにします。メモを取る際は、「ちゃんとした文章で書かなきゃ」と考えることはありません。このステップでは箇条書きで、思いつくことをざっと書き出すことが大事です。
ノートはもちろん、スマホのメモ帳機能などを使うのもいいでしょう。
ステップ3:構成を整える
箇条書きメモの作成が終わったら、メモを並べ替えてレポートの構成を考えます。
ここではじめて「序論・本論・結論」を意識してください。
レポートの課題内容に合わせて、書き溜めたレポートを並べ替え、導入→本文→まとめの形に整えていきます。
ステップ4:本文を書く
メモの並べ替え作業が終わったら、本格的に文章を書いていきます。
レポートらしい客観的な文章表現について迷うことがあれば、後述する『レポート・論文をさらによくする「書き直し」ガイド』や『この1冊できちんと書ける! 【新版】論文・レポートの基本』を参考にしてください。
メモに記した参考文献を一緒に書くことも忘れずに。
ステップ5:レポートの見直しをする
最後に、レポートの見直しをします。
誤字脱字がないか、文末表現は統一されているか、などを丁寧にチェックしましょう。

また、ステップ1で想定したレポートの「答え」がすべて含まれているかも確認しましょう。
例えば、●●のメリットしか書かれておらず、デメリットは書き漏れていたということもあり得ます。せっかく書いたレポートがミスで減点されないように注意してください。
言葉のチェックには電子辞書を使う手も
言葉の正しい使い方を調べるアイテムとして、電子辞書を傍らに置いておくという手もあります。
「スマホがあるじゃん」と思うかもしれませんが、ネットの辞書は広告が出てきて、煩わしい側面があります。
また、ネットの情報やAIには間違いも含まれているため、安心して言葉を調べたいなら、電子辞書の方が信ぴょう性があるでしょう。
最近の電子辞書は1万円前後でも売っているので、手ごろなものを選んでみてはどうでしょうか。
引用と剽窃の絶対ルール
レポートや論文を書く際には、他者の研究結果を参考にすることも多いです。
ただし、他の人の著作物を「参考」「引用」する際にはちゃんとした作法があります。この形式をしっかり守らないと、自分が書いたオリジナルの部分と他人の著作物が混じってしまい、場合によっては盗作を疑われることもあるので要注意です。
引用や参考文献のつけ方は、後述する『レポート・論文の書き方入門』に詳しく載っていますので、ぜひ参考にしてください。
また、最近は生成AIによって長文を手軽に書けるようになりました。しかし、AIに丸ごと書かせたレポートを「盗作」や「剽窃(ひょうせつ)」とみなす大学もあります。このようなレポートを書いた学生は、最悪単位認定が不可能になるかもしれません。
レポートにAIを使う場合は、まず、授業の担当官がレポート作成にAIを許可しているかを必ず確認することが大事です。

AIはあくまで補助、自分が主体となってレポートを書くようにしましょう。
AIとレポートについては、後で紹介する『生成AIを活用したレポート・論文の書き方』に詳しく書かれています。
通信制大学のレポートは、仕事や家事などに忙しい中、時間と戦いながら作成しなければならないことが多いですが、最後の詰めはしっかりと行いましょう。
レポートの書き方を知る強力な武器になる!用途別おすすめ本5選
ここからは、レポートの書き方が分かる本を用途別に紹介します。
レポートの1行目が書き出せない・構成でフリーズする人へ 『通信制大学徹底ガイド 【学習編】』
先に紹介した箇条書きメモを利用したレポートの書き方は、私の自著『通信制大学徹底ガイド 【学習編】』でより詳しく紹介しています。

この本では、社会福祉入門の架空課題を想定したレポート作成の過程が具体的に分かるように執筆しています。
レポートの箇条書きメモの具体例や、メモをレポート本文に近づけていくステップを紹介し、最後にグラフや参考文献付きのレポート本文に仕上げていっています。
一般的な「レポートの書き方」を読むだけでは、どうしてもレポートの一行目が書けないと悩んでいる人に、ぜひ読んでもらいたいです。
さらに、この本では、レポートの書き方を応用した「科目修了試験対策」についても紹介しています。通信制大学の学習方法全般について知りたいという人のお役に立てれば嬉しいです。
なお、この本は電子版です。購入もできますが、kindle Unlimitedに登録していただければ、定額で他の本とともに読み放題になります。
また、この本にはペーパーバック(紙の本)版もあります。
ペーパーバック版には、通信制大学の選び方など、入学前から使える情報も加えています。手元に置いて読み返したいという人は、ペーパーバック版をご利用ください。

レポートの書き方の基本を知りたいなら『レポート・論文の書き方入門』
『レポート・論文の書き方入門』は、少ないページの中にレポートの書き方の基本がギュッと詰まったありがたい本です。
なんと、初版の発売日は1997年!そこから版を重ねて現在まで読み継がれている、まさにレポート書き方本の超ロングセラーと言えるでしょう。

私が通信制大学に入学したときも、この本にはかなりお世話になりました。
第4版は128pというコンパクトさなので、時間がない中でも読みやすいです。巻末には、参考になる見本レポートがしっかり載っていますよ。
また、「注、引用、文献表のつけ方」の章は、「引用や参考文献ってどうやって書けばいいの」と悩みがちなレポート初心者にとって非常に助かる内容になっています。
レポートの書き方の応用編を学びたいなら『レポート・論文をさらによくする「書き直し」ガイド』
自分でレポートを書いてみたけれど、なんだか読み返してみるといまいち…。レポートを書き上げて提出したのに、評価が悪くて書き直しに…。
そんな、レポートを書いた「後」に生じた悩みを解決するのに適しているのが本書です。
この本では、「修正前のレポート→レポートの問題点→修正するための技能→修正後の論文」という四段階構成がとられています。

レポートごとに読んでいく以外にも、修正前のレポートを読んで「どこに問題があるのか」を考える練習をしたり、技能のページのみをまとめ読みしてレポートの書き方をざっと学習したり…。さまざまな読み方ができます。
各レポートの内容例が短めで、読みやすいのも時間がない通信制大学生にとってはメリットが大きいですね。
『通信制大学徹底ガイド』に沿ってレポートを仕上げた後、提出前の自己チェックに使用するのもおすすめです。
最新ツールを使ったレポートの書き方に興味があるなら、『生成AIを活用したレポート・論文の書き方』
近年、誰にとっても欠かせないツールとなったAI。AIは、忙しい社会人学生にとって効率的な学習の大きな助けになるはずです。
一方で、AIにレポート課題を丸投げしてしまっては、学ぶ力が育まれません。AIの出力内容をそのままレポートに貼り付けたことがばれると、盗作とみなされて単位がもらえない危険性もあります。
このような「便利だけど難しい」AIを使ったレポートの書き方を、コンパクトにまとめてくれているのが、『生成AIを活用したレポート・論文の書き方』です。

著者はAIはどんどん活用すべきという立場をとりつつ、AIのリスクについてもしっかり明言しています。「AIで楽したい」という人の危機管理として、また「AI怖い」という人の安心材としても読めます。
架空の論文例に対して、どのようなプロンプト(入力文)を書くと役立つのかという具体例も載っており、具体的なAIを使ったレポート作成ステップが学びたいという人におすすめです。
また、論文に対してAIをどのように使うのかという説明にも一章を割いているので、卒業論文を書く予定の通信制大学生にも価値があるでしょう。
論文作成まで見据えている人は『この1冊できちんと書ける! 【新版】論文・レポートの基本』
通信制大学の中には、卒業論文を書かなくてはならない学校・学部もあります。
論文は、レポート以上に一人では書き方がよく分からないものです。通信制大学の中にもサポート体制はありますが、自分でもある程度は論文の知識を身につけておくとよいでしょう。
この本は、大学での論文やレポートの書き方をかわいいイラストと読みやすい言葉で説明しています。

「論文・レポート」というタイトルの通り、どちらかというとレポートよりも論文の書き方がメインになっている印象です。
とはいえ、論文を書く上で重要な構成の仕方や先行研究の調べ方、論文の表現などは、レポートでも役に立つでしょう。
論文は、自分で問いを立てて、研究を進めていくという過程が必要です。小論文やレポートにはなかった自分で動く力、オリジナリティが求められるため、授業の課題レポート以上の難しさがあります。
本書では、その難しい論文の書き方をできるだけ丁寧にほぐして説明しようという試みが見られます。
ところどころに設置された課題や練習(練習には解答が付いています)を解いて、実践力を高めていく構成になっているため、ワークブック的に進めながら実力をつけていけるのではないでしょうか。
理数系レポートを書かなければならないなら『そのまま使える』シリーズがおすすめ
理数系レポートの書き方の参考になる本も紹介しておきます。

最初に入学した通信制大学は、高校教員免許の取得のために大学数学を学ぶ必要がありました。
もともと文系出身(通学制大学では文学部を卒業)の私は、レポートの書き方が文系のそれとは全く違うことに大変苦労しました。特に位相系は高校数学で習った世界とはまったくの異次元で、授業内容もかなり難しかったです。
その時役に立ったのが、この「そのまま使える」シリーズです。
まるで丸写しOKのような内容に聞こえるタイトルですが、実は「位相や集合とは何か」という基本解説書のような存在で、とても助けられました。もちろん理系のレポートをどのように始め、どのように書き進めればよいのかも分かります。
大学数学の学習・レポート作成の両面からおすすめできる良書です。
【おまけ】 本を買うならAmazonStudentに登録しておこう
通信制大学では学習を進める際、たくさんの本を読むことになるでしょう。
通販で本を買うなら、AmazonStudentに加入することをおすすめします。

AmazonStudentはAmazonの学割サービスで、Prime会員の特典を半額で利用できます。本を買ったときのポイント還元がお得になるなどのメリットが多々ありますよ。
通常のPrime会員は月額600円(税込み)ですが、PrimeStudentは半額の月額300円(税込み)で利用できます(2026年4月現在)。無料期間も6ヶ月と長いので、一度試してみてはどうでしょうか※。
※私は通信制大学でもAmazonStudentに登録できましたが、登録できる大学の種類については、一度規約を確認してください。
自分なりのレポートの書き方を身につけて、単位取得を目指そう
今回は、通信制大学でのレポートの書き方、そしてレポート作成に役立つ本について紹介しました。
レポート作成は、通信制大学の学習の要ともいえます。
慣れていないと難しい作業ですが、レポートを書くことで学習内容を復習するきっかけになります。科目修了試験の練習にもなるので、ぜひ、試行錯誤しながら取り組んでみてください。

また、一度不合格になっても、再提出ができます。教授のコメントを参考にして、諦めずに合格を目指しましょう。


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