PR

おすすめ超能力漫画を歴史順に11作品紹介…元祖超能力漫画から『超巡!超条先輩』まで

おすすめ超能力漫画 その他テーマ別
本ページはプロモーションが含まれています。

今回はおすすめの超能力漫画をご紹介します。

ちなみに異能力漫画は数えきれないほどあるので、この記事では念動力、予知、テレパシー、読心などのド定番の超能力を持っている人物が登場したり、本人が超能力者を名乗っているような作品にできるだけ的を絞って歴史順(発表年代順)に紹介しています。

それでは、さっそく見てみましょう。

エスパー魔美(1977年発表)

『エスパー魔美』は『ドラえもん』の藤子・F・不二雄先生が描いたチャーミングな超能力少女のお話です。

佐倉魔美は美術教師の父を持つ平凡な中学生ですが、同級生の高畑和夫を不良から助けようとしたことをきっかけに、超能力に目覚めます。抜群に頭が良い高畑のアドバイスを受けながら、人助けに超能力を活かそうとする魔美の不思議な生活が始まります。

魔美の超能力はテレキネシス、テレポート、予知など多彩ですが、うまくコントロールできないこともあり、各事件に対してどの能力をどのように用いていくのかが見どころの一つになっています。

困ったことに対して便利な能力で解決するという構図は『ドラえもん』をほうふつとさせますが、シリアス・社会派のストーリーが登場することもあり、大人が読んでも満足度が高い作品でおすすめです。

魔美と高畑の友達以上恋人未満ともいえる絆もほほえましいです。

童夢(1980年発表)

『童夢』は、『AKIRA』で有名な大友克洋先生の初期作品です。

ある団地で起こる不可解な連続変死事件、その事件の首謀者は意外な人物でした。誰も気が付かない超能力者による「遊び」。しかし、団地に越してきた小学生の女の子、悦子だけはその「遊び」に気が付き、腹を立てます。なぜなら、彼女もまた超能力の持ち主だったからです。

閉鎖感のある団地で起こる不気味な事件というテーマは、ホラーやミステリー好きには特におすすめです。

この話は『AKIRA』(後述)のように日本政府や諸外国を巻き込んだ壮大なものではありませんが、だからこそ、分かりやすく、そして不気味でもあります。

前半の静けさと後半の激しいアクションの落差も見事です。

私はもともとホラー好き、短編好きというのもあるかもしれませんが、『AKIRA』よりも『童夢』の方に惹かれます。

『童夢』というタイトルが種明かしされたときの戦慄、そして緊迫感のあるラストシーンは本当に必見です。

壁がめり込む、鉄の棒が折れるという超能力の表現の元祖ともいえる描写が目白押しなので、ぜひ手にとってご覧ください。

AKIRA(1982年発表)

超能力漫画の金字塔とも言える作品が、この『AKIRA』です。

舞台は第三次世界大戦後、復旧を遂げつつある新都市「ネオ東京」。不良少年の金田率いるバイクチームは、第三次世界大戦のきっかけとなった新型爆弾の爆心地に入り込み、そこで奇妙な子供と出会います。子供との接触がきっかけで、強力な超能力に目覚めたチームの一人鉄雄。人格が豹変した鉄雄を追う中で浮かび上がる謎の存在AKIRAとは…。

抜群の画力で展開されるスケールの大きな超能力バトルは、超能力漫画の歴史を語るうえで欠かせない存在です。のちの異能力バトル漫画はもちろん、海外でも高く評価され数々のSF作品に影響を与えたといわれています。

なお、『AKIRA』1988年にアニメ化されていますが、約40年前の作品とは信じられないほどヌルヌル動く作画に圧倒されます。

ストーリーは漫画とはかなり違っていますが、漫画版を凝縮した内容で完成度も高いです。なにより芸能山城組による独特のBGMが素晴らしいです。

ぜひ、漫画とアニメ、両方を見比べてみることをおすすめします。

ぼくの地球を守って(1986年発表)

『ぼくの地球を守って』は、「前世ブーム」を巻き起こした大ヒット作の少女漫画です。

高校生の坂口亜梨子は、隣の家の少年・小林輪を誤ってベランダから転落させてしまいます。この事故は、輪の前世の記憶と強い超能力を呼び覚ますきっかけとなりました。
亜梨子とそのクラスメイト、そして輪は前世同じ宇宙船で暮らした仲間だったのです。
輪はしだいに現世の記憶に引きずられるようになり、ある計画を実施しようと暗躍するのですが…。

現世のドラマと前世のストーリーが絶妙に交差しあう本作は、恋愛漫画であるとともに超能力バトル漫画、さらに各登場人物の思惑をめぐるミステリー漫画としても読ませる濃厚な作品です。

綿密でドラマティックな構成は、今読んでも全く古さを感じさせません。

連載当時はこのストーリーを真に受け、前世の仲間を探す学生がたくさん現れたというほどの影響力があり、OVAも作成された人気漫画です。

サイコメトラーEIJI(1996年発表)

超能力と言ったら、手を触れずにモノを動かすサイコキネシスや頭の中に直接思考を送るテレパシーなどが有名どころです。

一方、この漫画の主人公・明日真映児が持っているのは、物や人に触れることで過去の記憶の断片を読み取るというサイコメトリーという能力です。

サイコメトリー能力のせいで人間不信に陥り、不良少年になっていた映児ですが、ある事件に妹が巻き込まれたことをきっかけに能力の理解者、志摩刑事と出会います。この出会いにより、彼はサイコメトリー能力を生かして数々の事件を解決するようになるのですが…。

不良高校生と美人女刑事のバディものミステリーですが、アクション漫画的な要素もあります。

また、近年の刑事ドラマでよく見られるサイコパス系殺人犯が登場するのも印象的です。

イ・オ・ン(1997年発表)

『神風怪盗ジャンヌ』の種村有菜先生の初連載作品も、超能力がテーマの少女漫画でした。

女子高生・粒依音(つぶらぎいおん)は、ある日超能力の研究をしている宝来帝(ほうらいいみかど)に一目ぼれしてしまいます。依音が帝の作った不思議な物体に触れたとき、彼女の超能力が目覚めるというストーリーです。

生徒会長に溺愛される依音と、帝が好きな依音、そして帝のことを追いかけている幼馴染、と少女漫画らしい恋愛模様の中に超能力のアクセントが効いています。

種村作品らしく、かわいい絵柄と相反して依音の重めのバックボーンが作りこまれているのも特徴です。

20世紀少年(1999年発表)

『20世紀少年』は、昭和のノスタルジーに宗教を絡めた壮大なドラマ作品です。

少年のころヒーローを夢見た少年ケンヂ は、いつしか平凡なおじさんになっていました。姉から預かった姪のカンナを育てつつ、フランチャイズのコンビニで店長をする日々。ところが、彼の周りで徐々に不審な事件が起こり始めます。その事件は、彼とその友達が子供のころに作った「よげんの書」の内容に酷似していました…。

謎の人物「ともだち」が率いる宗教集団に乗っ取られていく日本、世界を滅亡させる未知のウィルス、など、令和の日本を予言するような内容に驚かされる本作。

この漫画の中のキーワードとなるのが、「超能力」です。

もう一人の主人公・カンナがもっているとされる超能力は、この漫画の希望でもあり、絶望でもあり、そして時にトリックを思わせる胡散臭い存在でもあります。超能力を含めた昭和のオカルトブームと、ブームが去った後の白けた雰囲気、それでものこる何らかの不気味さがうまく表現されている作品です。

話の筋書きはダークですが、浦沢作品らしいパワフルな展開に魅了される冒険漫画。一気読みをおすすめします!

PSYREN -サイレン-(2008年発表)

『PSYREN -サイレン-』は、異能力バトルと超能力漫画の境目にあるようなジャンプ漫画です。

主人公、夜科(よしな)アゲハが、なり続ける公衆電話を見つけたところから物語は始まります。電話には「PSYЯEN」と書かれた謎のテレホンカードが残されていました。後日アゲハは幼馴染のクラスメイト雨宮が同じテレホンカードを持っているのを発見。しかし、その後雨宮は姿を消します。

実は、テレカは異世界「PSYЯEN」と現代の日本をつなぐキーアイテム。「PSYЯEN」に行ったものは「PSY」という超能力に目覚めるのです。アゲハは雨宮とともに「PSYЯEN」を生き抜こうとしますが…。

この作品の魅力は超能力バトルだけでなく、「PSYЯEN」とは何かが判明した後の謎解きにあります。あちこちに張られている伏線がどのようにストーリーにつながっていくか、じっくり楽しんでください。

また、雨宮を含め、魅力的なキャラクターが続々増えていくのも見どころの一つです。

アニメ化こそしませんでしたが、根強い人気を誇っているジャンプの超能力漫画の一つといえるでしょう。

テレカ、公衆電話というアイテムにはなんとなく時代を感じますね…。

斉木楠雄のΨ難(2011年発表)

『斉木楠雄のΨ難』は、万能超能力者・斉木楠雄(さいきくすお)の学園生活を舞台としたジャンプのギャグ漫画です。

生粋の超能力者である斉木楠雄は、人類を滅亡させるほどの力を持っていますが、目立つことを嫌っています。現実ではあくせく努力する必要もないため、達観しながら高校生活を送ろうとするのでした。しかし、彼の周りには一癖も二癖もある人物が集まってきて…。

クールな主人公がツッコミ役で話が展開していくというちょっと珍しいタイプのコメディですが、様々な角度から話が展開されるので飽きがきません。アニメ化、実写化されるほど人気が高く、全26巻となっています。

ここで紹介している他作品の中では、かなりコメディ寄りの超能力漫画といえますが、実は作品全体にかかわるかなりシリアスな背景設定が隠されています。ぜひ、作品を読んで設定を確認してほしいものです。

なお本作の登場人物たちの名前には、各種超能力名が反映されています(燃堂 力(ねんどうりき)→念動力など)。

モブサイコ100(2012年発表)

『モブサイコ100』は、引っ込み思案な中学生「影山茂夫」、通称モブが主人公です。

モブは強力な超能力を持ちながら、自分に自信を持てない少年。しかし、師匠の霊幻(れいげん)をはじめ、同級生や同じ超能力者とのかかわりの中で、「超能力を持つ自分」を徐々に肯定していきます。

本作では、激しい超能力者同士のバトルも描かれていますが、けしてバトル漫画と言い切れる作品ではありません。人とは違う自分、なにものにもなれない自分が、どう生きていくのかということを考えさせられるなかなか深い作品になっています。

また主人公モブだけでなく、師匠ポジションであるインチキ霊能者の霊幻やモブを利用しようとする霊「エクボ」の揺らぎや成長も描き切っている点が大きな特徴です。

型にはまらない超能力漫画を探している人は、ぜひご一読を!

なお本作の作画は一見荒く見えるかもしれませんが、読み進めるうちにONE先生独特の表現力とストーリーにどんどん引き込まれていくでしょう。

アニメ版も漫画の雰囲気をよく再現していておすすめです。

スピンオフ漫画、『REIGEN』もなかなか面白いですよ。

超巡!超条先輩(2024年発表)

『超巡!超条先輩』は、2024年にジャンプで発表された比較的新しい超能力漫画です。

新米警察官一本木直(いっぽんぎなお)は、道場の娘で柔道が得意。正義感でセクハラ上司を倒した結果、異動になったのが超能力警察官・超条巡(ちょうじょうめぐる)の所属する珍宿西交番でした。問題児二人の周りには、ちょっと癖のある住民や警察官仲間が集まってきます。

持ち前の万能超能力のせいでひねくれており、一見不真面目に見える超条ですが、実は弱い市民を守ろうとする気持ちはしっかり持っています。

ひたすらまっすぐな直とのドタバタな日々が描かれた本作は、基本コメディ漫画ですが、時に「結構いい話」が紛れているので油断できません。

男女逆転しているとはいえ、超能力者とちょっとすごい能力を持っている一般人という構図は、『エスパー魔美』と合わせ鏡的に見ることもできそうですね。

まとめ

今回は、昭和から令和までを通して超能力漫画を紹介しました。

一口に超能力とはいえ、その描き方は様々です。

王道バトルだけでなく、ホラー、ミステリー、恋愛ドラマ、コメディと多くの作風の中で超能力がどのように表現されているのか、ぜひ読み比べてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました