今回は、ミステリー漫画のおすすめ作品をご紹介します。
同じミステリー漫画というジャンルに属していても、それぞれの見せ方は様々です。推理小説を読んでいるかのような本格派から、サスペンスやホラー寄りの作品もあります。
また、今回はドラマ化・映画化もされている定番作品に加え、マイナーながらぜひ読んでほしい逸品も紹介しています。
それぞれのミステリー漫画のおすすめポイントを紹介しているので、ミステリー漫画好きの人はもちろん、これからミステリー漫画にはまりたい!という初心者もぜひ記事を読んでみてください!
ミステリー漫画の「ザ・定番」おすすめ3作品
最初に紹介するおすすめのミステリー漫画は、ドラマ化・映画化もされた大人気の定番作品です。
ミステリー漫画初心者には『名探偵コナン』
『名探偵コナン』は、1994年から連載が続いている少年ミステリー漫画の代表作というべき作品です。
コミックスは100巻を超えており、現在も連載中です。
物語は、高校生探偵・工藤新一(くどうしんいち)が「黒ずくめの組織」によって謎の薬を飲まされ、小学生の姿に変えられてしまうところから始まります。新一は江戸川コナンという偽名を名乗り、数々の難事件を解決しながら、組織の秘密と元の体に戻る方法を探していきます。
1996年から放送されているテレビアニメも大人気で、実写ドラマ化もされています。また、毎年ゴールデンウィーク付近に公開される劇場版アニメも何度も大ヒットしています。
ミステリー漫画としてあまりにも有名な作品ですが、その分「読んだことがない」という人もいるかもしれません。
この機会にぜひ、原作にも目を通してみてください。コナンとともに短編ミステリーを推理するだけでなく、組織に関するストーリーや魅力的な登場人物の背景、恋愛要素も楽しめるでしょう。

コミックス巻末にある「青山剛昌の名探偵図鑑」も、一読の価値あり!
名探偵の教養が深まるおすすめコラムになっています。
本格ミステリー漫画好きには『金田一少年の事件簿』
『名探偵コナン』と並ぶミステリー漫画の代表作ともいるのが、『金田一少年の事件簿』。アニメ化・実写化もされ、劇場版アニメも制作されるなど、多方面で人気を博しているミステリー漫画です。
だらしがなくてさえない高校生・金田一一(きんだいちはじめ)は、実はかの名探偵・金田一耕助の孫。部活の合宿で、通っている高校で、そして旅行先で、陰惨な事件が起こるたび、彼の中に眠っている推理力が目を覚まします。
『名探偵コナン』が比較的短編の推理ものなのに対し、『金田一少年の事件簿』は長編をメインとしています。本家・金田一耕助シリーズに倣った猟奇的な殺人事件が多く、犯人側に悲劇的な事情があるケースも少なくありません。

ミステリー漫画のお約束を覆すような展開も魅力のひとつです。
例えば、レギュラーキャラクターが突然殺されたり、犯人になったりして、読者を驚かせてくれることが多々あります。
なお、本作は1992年に連載がスタートし、途中の休載やシリーズ変更を経ながらも、30年以上にわたって作品が発表されています。
物語の進行に伴い、金田一少年も歳をとり、『金田一37歳の事件簿』や『金田一パパの事件簿』といったスピンオフ作品も登場。『金田一少年の事件簿』時代のヒロイン・美雪との間に生まれた子どもを描く新シリーズも展開されています。
100巻を超えても歳をとらないサザエさん方式のコナンと、現実と同じように時間が経過している金田一、読み比べるのも面白くておすすめです。
ドラマ化・映画化も記憶に新しいミステリー漫画『ミステリという勿れ』
新しいミステリー漫画の定番といえば、『ミステリという勿れ』です。
本作の主人公は、天然パーマと独特の感性を持つ大学生・久能整(くのうととのう)。彼は、殺人事件の容疑者として疑われたことをきっかけに、次々と事件に巻き込まれていきます。

整の探偵スタイルは、他のミステリー漫画とは一線を画しています。
淡々と語る長台詞、一見事件とまったく関係ないように見えて(実際何の関係もないことも多々あるのですが)、実は事件の核心をとらえていたりするのです。
それらセリフの中には、整独特の視点と考え方がにじみ出ています。
その考え方に共感するか反感を持つかは読者次第ですが、多角的な視点で「事件」をとらえられる新感覚のミステリー漫画といえるでしょう。
特につらい立場にある人々にとって、整の言葉が心に響くこともあります。社会的な固定観念にとらわれている人には特におすすめのミステリー漫画です。
なお本作は小学館漫画賞を受賞し、菅田将暉主演でドラマ化・映画化もされました。ドラマ版は「ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞」で監督賞を受賞するなど、高い評価を得ています。
数多くの事件の背後に登場する「ある人物」との絡みも醍醐味の一つですよ。
完結済み!タイムリープ×ミステリー漫画おすすめ2作品
「もし、事件を未然で防げていたら…」。探偵の多くはその推理力を称賛されながらも、この苦悩を抱えていることが多いです。
では、事件が起こる前の世界に時間をまきもどせたら?歴史は果たして変わるのでしょうか?
ここでは、そんなタイムリープとミステリーを組み合わせた傑作完結ミステリー漫画のおすすめ2作品をご紹介します。
ヒューマンドラマ好きなら『テセウスの船』
実写ドラマ化もされた時間遡行ミステリー漫画の代表作といえば、『テセウスの船』です。
主人公・田村心(たむらしん)の父は、小学校無差別殺人事件の犯人とされています。心は、身内に犯罪者を持つものとして、肩身の狭い思いをして育ちます。娘の誕生を機に父の冤罪を証明しようとした心は、事件が発生した村を訪れますが、そこで不思議な霧に包まれ、事件発生前の村へタイムリープしてしまいます。
過去の父と出会った心は、事件の真相を探りながら、何度も時間を遡行して真犯人を追います。
怪しい行動をとる心は時に巡査だった父に疑われながらも、真犯人を探していきます。ミステリーとサスペンスが交錯するスリリングな展開が魅力の作品です。

また、本作は単なるミステリーにとどまらず、心と父、心と妻・娘の関係を描いた感動的な家族ドラマとしての側面も持っています。
全10巻と比較的コンパクトなボリュームで完結しているため、週末に一気読みするのもおすすめのミステリー漫画です。
友情×努力×勝利!少年漫画好きなら『僕だけがいない街』
『僕だけがいない街』は、友達とともに悲惨な誘拐殺人事件を防ごうとする熱いストーリーが魅力的なミステリー漫画です。
売れない漫画家・藤沼悟(ふじぬまさとる)には、過去に戻る「リバイバル」という能力がありました。ある日、母親が何者かに殺害されたことをきっかけに、悟のリバイバルが発動。彼は、18年前の小学生時代に戻ります。
母の死と18年前におきた連続誘拐殺人事件は密接にかかわっていました。悟は18年前の事件を防ごうと奔走します。
本作は、小学校の時の友達と協力しながら真犯人を探していく少年漫画らしい熱い展開が大きな魅力になっています。
悟を信じてがっつりサポートしてくれるアジト仲間の献身は特に読者の心を打つでしょう。
前半は読者も真犯人を推理しながら読むことができるミステリーですが、中盤ごろに真犯人が判明。後半は悲劇を防ぐために行動する主人公たちをハラハラしながら見守るサスペンスとして楽しめる完結済みの傑作漫画です。

作者の三部けい先生は『ジョジョの奇妙な冒険』の作者荒木飛呂彦先生の弟子にあたる漫画家で、どこか作風に似た雰囲気を感じます。特にジョジョ第4部が好きな人にはおすすめのミステリー漫画です。
古典・レトロな雰囲気が好きな人におすすめのミステリー漫画5作品
ミステリーといえば、シャーロック・ホームズや明智小五郎、金田一耕助のようにレトロな舞台で活躍する探偵が有名です。
レトロとミステリーは相性が良く、今とは異なる時代背景を楽しみながら、世界観に浸れるのが大きな魅力です。
ここでは、レトロミステリー漫画としておすすめの傑作5作品をご紹介します。
江戸川乱歩好きには特におすすめなミステリー漫画『幽麗塔』
レトロミステリーのみならず、レトロホラーが好きな人に特におすすめなのが、この『幽麗塔』です。
舞台は昭和29年の神戸。無職の青年・天野太一(あまのたいち)は謎めいた美青年・沢村鉄雄(さわむらてつお)に誘われ、かつて殺された老婆の幽霊が出ると噂の「時計塔」の謎を解こうとするのですが…。
時計塔に仕掛けられた残虐な罠や怪しさ満点の登場人物たちは、江戸川乱歩や夢野久作のような昭和の恐怖小説、推理小説の世界観が大好きという人にはたまりません。

なお、この『幽麗塔』は、黒岩涙香の翻訳小説『幽霊塔』をベースにした作品です。また江戸川乱歩は涙香の翻訳小説『幽霊塔』をさらにリライトして、舞台を日本に変えた作品に仕上げています。
このミステリー漫画は、日本文学における古典ミステリー・サスペンスの系譜にしっかり根付いているのですね。
また、本作の最大の魅力は「現代的な多様性」をミステリーの中に無理なく落とし込んだことです。
ネタバレになるのであまり詳しくは言えませんが、心と体の不一致に悩む登場人物たちがこの物語の核心を握っています。
天野太一は無気力でダメな主人公に見えますが、このようなマイノリティに対するまなざしは非常に真摯で温かいです。主人公が数々の苦難を乗り越えた先に見せるエンディングは、まさに「大団円」の一言。

極上のレトロミステリー漫画として、多くの人に読んでもらいたい私の一推しおすすめ作品です!
黒岩涙香と江戸川乱歩の『幽霊塔』はこちらから。
西洋ゴシックの世界観がたまらない『伯爵カイン』シリーズ
『伯爵カイン』シリーズは、耽美な画風に彩られたゴシックミステリーの傑作です。
『伯爵カイン』シリーズの舞台となるのは、19世紀のロンドンです。若き名門貴族の当主、カイン・C・ハーグリーヴスは「毒の伯爵」の異名をとるほどの毒のコレクター。彼の周りでは、猟奇殺人や生き返る死体など、奇妙な事件が次々と起こり…。
本作の魅力は、マザー・グースに関連した話や、吸血鬼伝説など、古典的ホラー、ミステリーにお約束の題材がどんどん登場するところ。これらの題材がストーリーの中に無理なく活かされ、最終的にはきれいな伏線とともに回収してくれるので、非常に読み応えがあります。
本シリーズは、基本的に連作短編の形をしていますが、それら短編をつなぐ縦糸があります。カインの父、アレクシスとの確執、そして父が作った組織「デライラ」との対決の物語です。
作品全体にも大掛かりな「仕掛け」がされており、こちらも最終章付近で伏線が一気に回収されます。また最後の最後に明らかになる「どんでん返し」もぜひ堪能してください。

このミステリー漫画はゴシックなファッションが好きな人にもおすすめ。ドレスやタキシードを十分楽しめます!
日本史に興味が持てる『応天の門』
応天の門は、ミステリー漫画としては珍しく平安時代を舞台にした作品です。
若き日の学者の卵、菅原道真(すがわらのみちざね)は、頭脳明晰ながら不愛想で人嫌い。そんな彼がひょんなことから京の都を警護する在原業平(ありわらのなりひら)と出会い、京都で起こる怪事件の数々を解決していくことになります。
平安時代の都では、鬼や物の怪の仕業とされる事件が次々と発生します。しかし、道真は、それらが人為的なものであることを見抜き、当時の豊富な知識を駆使して事件を解決していきます。
超常現象と信じられていた出来事の真相が明かされていく過程は非常に興味深いです。
さらに、この作品では平安時代に欠かせない藤原家の権力争いも大きなテーマとなっています。藤原家が台頭する時代の中で巻き起こる政治的事件や陰謀が巧みに描かれており、単なるミステリーやサスペンスにとどまらず、歴史ドラマとしての側面も楽しめます。
伴善男(とものよしお)や藤原基経(ふじわらのもとつね)といった歴史上の有名人物も数多く登場し、日本史に興味を持つきっかけにもなる作品です。

不愛想で理知的な道真と、世慣れた人たらしの在原業平の平安有名人コンビの絡みをぜひご堪能ください!
なお、このミステリー漫画は、こちらの「平安時代が舞台のおすすめ漫画」を紹介する記事でも取り上げていますよ。
妖怪と学校の怪談が好きなら『中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。』
この作品は、京極夏彦の小説「百鬼夜行シリーズ」のスピンオフミステリー漫画です。
舞台は昭和23年の高校。女学生・日下部栞奈(くさかべかんな)は、奇妙な国語教師・中禅寺秋彦(ちゅうぜんじあきひこ)先生と出会います。栞奈の身の回りで起きる怪事件に対し、中禅寺先生は的確な推理力を発揮していきます。
中禅寺秋彦は、「百鬼夜行シリーズ」で拝み屋兼探偵役を務める人物。
彼がまだ“先生”として高校で活動していた頃の物語が展開され、若き日の中禅寺の魅力が存分に楽しめます。
また、百鬼夜行シリーズのファンにとってうれしいのは、小説家の関口(せきぐち)、警官の木場(きば)、探偵の榎木津(えのきづ)といったおなじみのメインメンバーが惜しげもなく登場する点です。

小説ファンならより楽しめるのは間違いないですよ。
なお、事件の舞台は主に高校やその周辺で、高校にまつわる怪談や市政に関する噂話が絡んだものが多くなっています。小説版と比べるとスケールはやや小さめかもしれませんが、その分、短時間でも気軽に読める連作形式が魅力です。
中禅寺による博識な蘊蓄(うんちく)披露は漫画でも健在です!
このミステリー漫画はこちらの記事でも取り上げています。百鬼夜行シリーズの一覧も紹介しているので、小説に興味がある人もぜひご覧ください。
ミステリーにも宮中の陰謀にもドキドキする『薬屋のひとりごと』
架空の中華風王朝が舞台の大人気ミステリー漫画が、『薬屋のひとりごと』です。
毒に強い関心を持つ薬屋の養女・猫猫(まおまお)が、誘拐され、売り飛ばされたのは後宮でした。とある事件を薬と毒の知識で鮮やかに解決した彼女は、高級を管理する宦官・壬氏(じんし)に見込まれ、様々な事件の解決に駆り出されることになります。
ミステリー漫画として大人気を誇る本作は、原作のライトノベルも大好評で、シリーズ累計売上は4000万部を突破しています。

年齢とは不釣り合いなほど冷静で達観した猫猫の言動はなかなか小気味よく、その一方で見せる毒への執着心も面白いです。壬氏からのアプローチにもほとんど気が付いていない鈍さもあいまって、猫猫はとても魅力的な探偵役となっています。

さらにその推理は、現代にも通じる薬の知識を利用した合理的なもの。怪異に見えた事件を知識によって人為的な事件だと明らかにするこの流れは、『応天の門』とも共通する面白さがあります。
また、後宮の熾烈な権力争いも見ものです。こまごまとした事件の中に王朝や後宮にまつわる秘密が見え隠れします。
時代物の韓ドラや『大奥』好きにもおすすめのミステリー漫画です!
サクッと読める短め完結ミステリー漫画2作品
ミステリー漫画は短編が集まっている連作のような形式になっているものが多いです。しかし、シリーズとしてはかなり巻数が出ていたりするので、全部集めるのはなかなか大変だったりします。
ここでは、1,2巻でサクッと完結する短めのミステリー漫画を紹介します。ちょっとした時間に一気読みするのもおすすめですよ。
あのミステリー作家原作のオリジナルミステリー漫画『月館の殺人』
『月舘の殺人』は、上下二巻で完結するミステリー漫画です。
主人公は、沖縄県に住む17歳の少女、空海(そらみ)。彼女は弁護士から祖父の遺産相続の話があるといわれ、北海道の月舘に向かうことになります。生まれて一度も鉄道に乗ったことがない彼女ですが、月舘に行くまでには列車を使わなくてはなりません。しかし、列車の中では恐ろしい殺人事件が起こります。
『月舘の殺人』は、「館シリーズ」で有名なミステリー小説家の綾辻行人先生が原作を担当したミステリー漫画です。
作画は『動物のお医者さん』や『おたんこナース』等の代表作を持つ佐々木倫子先生。
佐々木先生のリアル感がありつつコミカルな作画が、綾辻先生のストーリーとうまくまじりあっており、あっとゆうまに最後まで読んでしまうこと請け合いです。

特に空海の天然な感じが佐々木先生の絵でうまく表されています。
短いながら「密室の列車の中で起こる殺人事件」というミステリーの黄金パターンを楽しませてくれるおすすめミステリー漫画です。綾辻先生ならではのラストのどんでん返しも素晴らしいですよ!
タイが舞台のハードボイルドミステリー漫画『水に犬』
『水に犬』は、『JIN-仁-』を描いた村上もとか先生のハードボイルドな漫画です。
タイで発生する様々な凶悪事件に立ち向かうのは、スラム街から這い上がり、警察官になった犯罪制圧特科のワッサン大佐。他の警官が賄賂と汚職にまみれる中、薄給の中で信念を貫くワッサン大佐の活躍が一冊の中にギュッと詰まっています。
『水に犬』というタイトルは、水の中を必死に泳ぐ犬に自信の生き様をなぞらえたワッサン大佐の言葉からきているのでしょう。
一巻完結ながら、タイ取材に根差した様々な観点からのストーリーが含まれている濃厚な作品です。各話の中にタイの貧富問題、政治問題などがしっかり練りこまれているので、読みごたえがあります。

また、タイの料理が頻繁に出てくるのも見どころの一つ。タイのことはあまり知らなかったのですが、なかなか好奇心を掻き立てられる一冊でした。
バディものミステリー漫画のおすすめ5作品
シャーロック・ホームズにとってのワトソン、杉下右京にとっての亀山薫のように、ミステリーには探偵を支えてくれるバディ(相棒)が重要な存在になっています。
ここでは、バディの存在が光るおすすめミステリー漫画を紹介します。
素直な相棒の存在に励まされる『鴨乃橋ロンの禁断推理』
『鴨乃橋ロンの禁断推理』は、天才探偵・鴨乃橋ロン(かものはしろん)と捜査一課刑事・一色都々丸(いっしきととまる)のコンビが活躍するミステリー漫画です。
探偵養成校BLUEきっての実力を発揮した有望な学生鴨乃橋ロンは、卒業後なぜか事件へのかかわりを一切たってしまいます。連続殺人事件の犯人を追う一色都々丸はロンに事件解決への協力を求めに行きますが、ロンが探偵を辞めたのにはある事情があり…。
都々丸は、刑事としては素直すぎたり、お人よしすぎたりするところがありますが、事件解決にかける熱意は本物。
この都々丸のまっすぐな行動は、ロンの「探偵ができない理由」をカバーして余りあるものでした。都々丸を信頼するようになったロンは、探偵へ復活します。
ロンと都々丸のかみあわなさそうでかみ合っている、独特のコンビネーションが病みつきになる読者も多いはず。魅力的なキャラクターも次々登場し、テンポのよいミステリー活劇が繰り広げられます。

馬鹿にされながらも事件解決に向かって努力する都々丸の姿には、ロンだけでなく読者も励まされるのではないでしょうか。
絆の成長に注目したいミステリー漫画『魔人探偵脳噛ネウロ』
『魔人探偵脳噛ネウロ』は、『暗殺教室』『逃げ上手の若君』で有名な松井優征先生の連載デビュー作です。
父を何者かに殺された桂木弥子(かつらぎやこ)の前に現れたのは、魔人を名乗る奇妙な男・脳嚙ネウロ(のうがみねうろ)でした。謎を食べる魔人は、その腹を満たすべく、数々の難事件を解決していきます。
謎を解くネウロの「表の看板」として、女子高生探偵に仕立てられた弥子は、最初はしぶしぶ事件にかかわっていきますが、やがて事件を通して人とかかわることの意義に目覚めていきます。
そしてネウロもまた、都合のよい下僕というポジションだった弥子の人間力を徐々に認めるようになります。

事件を通して深まっていく、ネウロと弥子の信頼関係の変化は必見です。
なお、本作はダイナミックなトリックやキャラがとがりすぎた犯人など、「面白く見せる」ことに特化した大胆なストーリーが大きな魅力になっています。探偵たちだけでなく、犯人サイドをこうも面白く描いているミステリー漫画は他にはないかもしれません。
松井作品らしい「王道をあえて崩していくスタイル」は、本作品でも健在です。
孫+祖父の日常系ミステリー漫画『爺さんと僕の事件帖』
『爺さんと僕の事件帖』では、孫と祖父の不器用な関係がポイントになっているミステリー漫画です。
身寄りのない少年、中寺逸実(なかでらいつみ)は、資産家への養子縁組が決まりかけていた矢先に、血縁者の祖父・逸樹(いつき)に発見されます。不愛想で何を考えているか分からない祖父ではありましたが、彼は鋭い観察眼の持ち主で、孫の周りで起こる事件を解決に導いてくれるのでした。
本作はいわゆる日常系がメインのミステリーで、小学生の逸実が遭遇する謎と謎解きがメインになっています。ただし、小学生が語り手だと油断していると、思わぬような衝撃的な事件が起こることもあるので、ちょっと油断できないところがあります。
特に小学生にしては達観していて、でも子供らしい繊細さはもちあわせている逸実の細やかな心理描写はこの漫画の大きな魅力です。中には、とても深く考えさせられる話もあり、「地に足の着いた軽くはないミステリー漫画」をお探しの方に、おすすめです。

また、寡黙な祖父、逸樹の過去も謎めいています。ある意味で、本作一番の謎は、祖父かもしれません。
お世辞にもコミュニケーションがうまいとは言えない祖父と孫の信頼関係が徐々に暖まっていくところにも注目してください。
本作はメディア化などはされていないため、マイナーな作品ではありますが、なかなかに完成度は高いミステリー漫画といえるでしょう。
なお、2025年4月現在、このミステリー漫画はKindleUnlimited対象作品となっています(※)。KindleUnlimitedに登録すると、無料で全巻読み放題になるので、興味のある方は是非登録してみてください。
※対象作品は時期ごとに変わるので、登録前の時点でこの作品がUnlimited対象になっているかを確認してください)
KindleUnlimitedは初回30日間は、無料で利用できます。
一人二役の異色バディもの『人形草紙 あやつり左近』
『人形草子 あやつり左近』は、探偵と相棒が一人二役、という変則的なバディものになります。
人間国宝の孫で人形師の橘左近(たちばなさこん)は、普段はおどおどした頼りない性格をしていますが、ひとたび相棒の人形「右近」を手に取ると、冷静沈着な名探偵に人格がスイッチします。
探偵と人形の異色のコンビネーションが魅せる、ミステリー漫画の傑作です。
右近は左近が操っている人形なので、本来その場にいるのは左近ただ一人です。
にもかかわらず、冷静沈着な左近とおしゃべりで明るい右近は、ミステリー漫画における「相棒」そのもの。二人の掛け合いで事件の真相が明らかにされていく様は、ぞくぞくするほど見ごたえがあります。

金田一耕助シリーズ張りのドロドロした舞台設定、小畑建による美麗かつ恐ろしい作画など、本格ミステリーやホラー好きにもおすすめの作品です。
なお、作中には右近のモデルとなった少年と左近がつかの間の相棒になるという話も出てきます。
この漫画は、次の記事でも取り上げています。ジャンプの短い完結漫画をお探しの方は、ぜひご覧ください。
超能力少年と美人刑事のバディが活躍する『サイコメトラーEIJI』
『サイコメトラーEIJI』は、超能力を持った不良高校生が数々の事件に挑むという異色のミステリー漫画です。
不良高校生の明日真映児(あすまえいじ)は、触れたものの残留思念を読み取るサイコメトリー能力の持ち主です。とあるきっかけから警視庁捜査一課の志摩亮子(しまりょうこ)にサイコメトリー能力のことを察知された映児は、連続殺人事件の犯人「メビウス」の逮捕に協力しないか持ち掛けられます。
映児は事件現場に残った「もの」の残留思念を読み取って、犯人への糸口をつかみますが、それらの思念は断片的なものにすぎません。
これを補うのが、志摩刑事のプロファイリング。映児の超能力と志摩刑事の分析力が組み合わさったとき、事件解決への道が開けます。

不良少年と警察内部からは煙たがられている敏腕美人刑事、二人のはみだしものが活躍するおすすめのミステリー漫画です。
余談ですが、この漫画の原作者安童夕馬先生は、『金田一少年の事件簿』の原作者天樹征丸先生と同一人物です。
専門家が活躍するミステリー漫画おすすめ3作品
ミステリー漫画の主役として登場するのは、探偵や刑事ばかりではありませんし、事件に巻き込まれやすい学生ばかりでもありません。
ここでは、ある種の「専門家」が活躍するおすすめのミステリー漫画を3作品紹介します。
科学者×ミステリー漫画『インハンド』
『インハンド』は、生物学の知識を下地にした知的興奮が味わえるミステリー漫画です。
主人公の紐倉哲(ひもくらてつ)は、右手が義手の天才寄生虫学者で、その性格は傲慢かつ大金持ちという変人です。彼は助手の高家春馬(たかいえはるま)とともに、内閣情報調査室から持ち込まれる医療に関する難事件をその科学知識で次々と解決に導いていきます。
本作の大きな魅力は、知的好奇心を刺激してくれる紐倉の科学推理です。
例えば、絶滅したはずの天然痘感染者が多発するという「ペルセポネの痘」では、バイオテロの可能性に気が付いた紐倉の活躍が見られます。真犯人によるさらなる被害の拡大を防ぎつつ、学者としての矜持が見られるラストもなかなか見ごたえがありますよ。
なお、このミステリー漫画は2019年TBSでドラマ化もされています。

「ディオニュソスの冠」や「ペルセポネの痘」など、ギリシャ神話を思わせるタイトルも知的で興味をそそられますね!
なお本シリーズには、前日談にあたる作品がありますので、そちらも要チェックです。
漫画家×スリラーミステリー漫画『岸部露伴は動かない』
『岸部露伴は動かない』は、荒木飛呂彦先生の代表作『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品です。
売れっ子漫画家の岸部露伴(きしべろはん)は、漫画のためになることならば手段をいとわないという変人漫画家。『岸部露伴は動かない』には、彼が取材で、日常で見聞きした奇妙な事件を収録しています。
本作に登場する「謎」には、人知の及ばない力がかかわっているものが多いです。なかには非常に理不尽なものもありますが、その理不尽さを上回る機転(あるいは偶然)でどうやってピンチを脱出するのかが本作の大きなポイントになっています。
高橋一生主演でドラマ化、映画化された実写版も大きな話題になった本作。実写版もかなり出来が良かったですが、漫画原作には漫画にしかない魅力があると思っています。
スリラー系ミステリーが好きな人には特におすすめの漫画です!

岸部露伴は『ジョジョ』第4部の登場人物で、『ジョジョ』の方でも活躍著しいです。ぜひ『ジョジョ』の方にも目を通してみてください。
ホテルマン×ミステリー漫画『コンシェルジュ江口鉄平の事件簿』
コンシェルジュとは、ホテルなどで客の様々な要望に応えてくれるサービス係のことです。『コンシェルジュ江口鉄平の事件簿』は、そのタイトル通り、ホテルで働くコンシェルジュがさまざまな事件を解決していくヒューマンミステリー漫画です。
グランドパークホテルで働く江口鉄平(えぐちてっぺい)は、コンシェルジュ歴2年目。ベテランのコンシェルジュを目指し、毎日忙しく働いていますが、何かと事件に巻き込まれがちです。警察沙汰になることもしばしばですが…。
ホテルには、多種多様な事情を抱えた「お客様」がやってきます。
読んでいると、「こんな要望をする客もいるのか!」と驚くことも。そんな要望に真摯に答えようとする主人公は、まだまだ新米とはいえ、なかなか頼りがいがあります。

ニコニコしていて腹の底が見えないチーフコンシェルジュ、津山さんのキャラもなかなか面白いですよ。
顧客の数だけ事件があり、ストーリーごとに雰囲気も変わります。殺人や自殺など犯罪がらみの事件だけでなく、幽霊騒動なども登場します。読んでいて飽きないおすすめのミステリー漫画です。
設定の勝利!変則ミステリー漫画おすすめ7作品
最後に、様々な設定のもとに変則的なストーリーを繰り出すミステリー漫画を9作品ご紹介します。
こんな設定でミステリー要素を展開できるのか!と驚きの傑作ぞろいです。
王道ミステリー漫画に少し飽きてしまったという人も、ぜひ手に取ってみてください。
歴史的背景が交差する大人の極上ミステリー漫画『MONSTER』
『YAWARA!』から『20世紀少年』まで、多彩なジャンルで才能を発揮する浦沢直樹先生の極上ミステリー漫画、それが『MONSTER』です。
1986年、西ドイツの病院で働く日本人医師、Dr.テンマこと天馬賢三(テンマ・ケンゾー)は、「天才」と言われるほどの腕の持ち主。しかし、ある日善意から助けた人物は、人を操り、殺す「怪物」でした。怪物が犯した殺人の犯人だと誤解されたテンマは、警察から逃げながら自分が生き返らせてしまった怪物を殺そうと奔走します。
本作は、東西に分かれていたドイツ分断の時代を背景にした濃厚な作品です。
「怪物」を追う中で、彼が誕生したきっかけである歴史上の非人道的な実験が明らかになっていく過程は、スリリングであり、ホラー的な雰囲気も漂ってきます。「本当の怪物とは、誰なのか」という問いかけこそが、この作品全体に掛けられた謎かもしれません。
しかし、この作品には明るい側面も所々に存在します。
誠実で確かな腕を持つテンマは、逃亡先でも人と交流し、時に人の命を救っていきます。その中で展開されるヒューマンドラマは、『YAWARA!』や『Happy!』などでもみられた浦沢作品ならではの暖かい雰囲気を感じます。

『MONSTER』は、あたたかさとダークさ、二つの表現力を持つ浦沢作品の交差点ともいえるおすすめのミステリー漫画です。
伏線だらけのサバイバルミステリー漫画『彼方のアストラ』
『彼方のアストラ』は、宇宙サバイバルとミステリーを掛け合わせた絶妙な構成にうならせられる漫画です。
宇宙への旅が一般的になった近未来、ケアード高校の生徒・カナタ・ホシジマ(かなたほしじま)ら9人は、惑星キャンプ中に謎の球体に巻き込まれ、宇宙の彼方に飛ばされてしまいます。仲間と協力しながら故郷へ帰ろうとするカナタ達ですが、その遭難は仕組まれたものでした。
本作の魅力は、作中何重にもめぐらされた伏線と、何度も起こるどんでん返し。
最初に提示される謎は、カナタらを遭難させた犯人は誰で、動機は何なのかですが、実は謎はそれだけではありません。
どのようにいってもネタバレになってしまいそうですが、作品全体に仕掛けられた謎と真相もあっと驚くものなので、ぜひご自身で最後まで読んでほしいです。

全5巻という短さにギュッと詰め込まれたストーリーテーリングの妙を味わってください!
死者と対話できる異色刑事のミステリー漫画『BORDER』
『BORDER』は、刑事が死者と対話しながら事件を解決していくという異色のミステリー漫画です。
ある事件によって頭部に銃撃を受けた石川安吾(いしかわあんご)刑事は、銃弾が頭の中に残っている状態で現場に復帰します。いつ死んでもおかしくない、死と生の境目にいる彼は、死者の姿を見て、話をすることができます。この能力を活かしながら、事件解決に奔走するうち、彼の中の善と悪の境目もおぼろげになっていきます。
この作品で扱われるストーリーは、読み終わった後にやるせない気持ちになるものが多く、読者の善悪に対する境界線も揺さぶられます。
特に最終話のラスト、主人公の行動の善悪については考えさせられるものがあるでしょう。
なお、この漫画は小説家・脚本家の金城一紀先生によるメディアミックスプロジェクトの一環として発表されています。テレビドラマや小説と比べてみるのも面白いかもしれません。

漫画版は全4巻で一気読みしやすい長さになっています。
少女漫画でハードボイルドなミステリー漫画『プライベートアイズ』
『プライベートアイズ』は、少女漫画ならではのどきどきするシュチュエーションとミステリー&サスペンスの濃厚なストーリーを一緒に楽しめる漫画です。
全寮制の私立女子高に通う清宮里花 (きよみやさとか)が待ちに待ったルームメイトは、女装した男子・森村時緒 (もりむらときお)でした。彼は、学校内で起こる不審な事件を調査するためにやってきたのです。時緒の正体を知った里花は、この調査に巻き込まれてしまい…。
里花は年頃の普通の女子高生なので、彼女の視点に共感しつつ読むとなかなかにスリリングな状況を味わえます。
ピンチになると助けてくれる時緒のかっこよさや、時緒とおなじく潜入捜査を行っている浅見響子 (あさみきょうこ)と広瀬碧 (ひろせみどり)コンビの面白さなどにも注目しつつ、ドキドキの展開を楽しみましょう。
紙コミックは絶版のマイナー作品ではありますが、今は電子書籍で配信されていますので、ぜひご一読をおすすめします。

少女漫画ながら、ハードボイルドな展開が魅力的な作品です!
見せ方の妙が光るミステリー漫画『遺書、公開』
『遺書、公開』は、「クラスメイトの自殺の動機」の解明に焦点を当てたミステリー漫画です。
誰にでも優しく、2-Dの人気者だった姫山椿(ひめやまつばき)は、11月に自らの命を絶ちました。ショックを受けるクラスメート一人一人のもとに、姫山の遺書が届きます。クラスメイト達は遺書を元にして、姫山の死の真相を探ることにするのですが…。
基本的には、椿が残した遺書をクラスメイトが公開していく、それだけのストーリーです。それだけにもかかわらず、内容がとてもスリリングなのは、この漫画のすごいところ。

少しずつ明らかになってくるクラスメートの真実の姿。「人は見かけによらない」という言葉をこれほど実感する漫画も他にないかもしれません。
設定のすごさを感じられるミステリー漫画として、おすすめの作品です。
人間心理を巧みに描いたミステリー漫画『秘密-トップ・シークレット-』
『秘密-トップ・シークレット-』は、近未来を舞台とした特殊捜査の設定が大きなポイントになるミステリー漫画です。
被害者の脳の記憶を映像として再現する「MRI捜査」が可能になった近未来。個人のプライバシーを否応なく覗き見てしまうこの捜査手法は、世間でも非難を浴びていました。非難の中、MRI捜査を行う警察組織「第九」の指揮を執るのは童顔の警視正、薪剛(まきつよし)。死者の脳の記憶の空白を埋め、真実を探る新感覚のストーリーが繰り広げられます。
作品自体は、クライム・サスペンスと冠されていますが、死者の「秘密」と「真実」をいかにつなぎ合わせていくかという過程は、ミステリー漫画の謎解きとほとんど変わりません。
死者の秘密と真実の中には、第三者が知るべきだったのか、考えさせられるものも多数あります。
自分が死んだとき、墓場まで持っていきたい「秘密」が、捜査の過程で第三者に漏れてしまったら…。そんな恐怖感も感じてしまう作品です。

心を病んでやめてしまう人の多い「第九」で唯一の創立メンバー、薪の過去もなかなか重いです…。
パニックホラーと推理のコンビネーション『屍人荘の殺人』
IFミステリーの名手、今村昌弘先生のデビュー作品をコミカライズしたのがこちらのミステリー漫画です。
神紅大学のミステリー愛好会に所属する葉村譲(はむらゆずる)と会長の明智恭介(あけちきょうすけ)は、同大学の探偵少女・剣崎比留子(けんざきひるこ)に誘われ、映画研究会の夏合宿に参加します。そこでゾンビと化した群衆に襲われた彼らは「紫湛荘」に閉じこもるのですが、そこで殺人事件が発生します。
本作は、さまざまな意味でミステリーの王道を覆す展開が起こります。詳しくはネタバレになるので言えませんが、事件が起こる最初のシュチュエーションからして、「え?そうなるの?」と思ってしまうはず。
なお本作は「ゾンビに囲まれて外に出られない」というトリッキーな設定ではありますが、「吹雪で外に出られない」とか「交通手段がなく孤立してしまった」などと同じ、クローズドサークルミステリーとして楽しめる作品です。

原作未読でも読みやすいですし、この漫画をきっかけに今村作品に入門してみるのもよいでしょう。
原作小説はこちらです。
おすすめミステリー漫画購入方法
気になるミステリー漫画は見つかったでしょうか?ここではミステリー漫画をお得に購入したいという人に、おすすめの方法をご紹介します。
電子書籍で購入する
通勤や通学の合間に少しずつ読み進めたいという人には、電子書籍での購入がおすすめです。スマホやタブレットでいつでもミステリー漫画が読めるので、巻数が多い『名探偵コナン』や『金田一少年の事件簿』を読むときもかさばることがありません。
また紙書籍としてはすでに絶版の古いミステリー漫画『プライベートアイズ』なども、電子書籍でなら読むことができます。
電子書籍の購入先として、当サイトでおすすめしているのはAmazonkindleです。
AmazonKindleは、Amazonで紙書籍を買うのと同じ手順で電子書籍を購入できます。とくにサブスクリプション型のサービス、KindleUnlimitedに加入すると、月額980円で500万冊の電子書籍が読み放題になります。
この中には漫画も多数含まれています。中には、全巻KindleUnlimited内で読破できるものもありますよ。
例えば、2025年5月現在『爺さんと僕の事件簿』や『サイコメトラーEIJI』は、KindleUnlimitedで全巻読むことができます!

電子書籍のメリット、デメリットについてはこちらの記事もおすすめです。
紙書籍で読む
紙書籍で読むなら、断然楽天Bookがおすすめ!
一冊から送料無料なので、まずは数巻から試し読みしたいという人にも向いていますよ。
ポイントイベントも豊富なので、時期をみてまとめ買いをすればよりお得感があります。
まとめ
今回はアニメ化、ドラマ化もされた有名作品だけでなく、マイナーながら傑作と思われるミステリー漫画もあわせて26本、おすすめの作品を紹介しました。
気になる作品は見つかったでしょうか?
ミステリー漫画の多くは、連作短編の形式をとっているので、毎日少しずつ読み進んでもよいですし、大型連休の際に一気読みするのも楽しいです。
自分なりの方法で、「ミステリー漫画」を堪能してください。
コメント